共同プレスリリース:TEPIA 先端技術館に多重化・不可視映像技術「ExPixel」を常設展示

2015年8月4日、富士通SSL社との共同プレスリリースを発信いたしました。以下再掲いたします。

SIGGRAPH ASIA 2015 神戸での展示発表についてもこちらで公開させていただきます!

http://www.ssl.fujitsu.com/release/2015/08/4.html

「TEPIA 先端技術館に多重化・不可視映像技術「ExPixel」を常設展示」

~神奈川工科大学 白井暁彦准教授と共同で実用化を進める多重化・不可視映像技術「ExPixel」をTEPIA 先端技術館で体験いただけます~

株式会社富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長:川口 浩幸)とエンターテインメントシステム(注1)の第一人者である神奈川工科大学 情報学部 情報メディア学科(所在地:神奈川県厚木市)の白井暁彦准教授が共同で実用化に取り組んでいる多重化・不可視映像技術「ExPixel」をTEPIA 先端技術館(所在地:東京都港区)に常設展示しています。
「ExPixel」は、2 種類のコンテンツを1 台のディスプレイに同時に表示させ、裸眼と偏光メガネ利用者とで見えるコンテンツを切り替える多重化・不可視映像をハードウェアの改造なしに実現する技術で、白井研究室が開発した技術です。当社は2014 年度から白井研究室と共同でこの技術を応用した商品開発を進めており、今般、商品化に向けた取り組みの一つとしてTEPIA 先端技術館のテクノロジースタジオ「未来のくらし」コーナーで常設展示することとなりました。

「ExPixel」体験ゾーン

「ExPixel」体験ゾーン

「未来のくらし」コーナーは、現在の先端技術が将来どのような製品・サービスに成長し、くらしや社会に取り入れられているのかを体験できるコーナーです。「ExPixel」は家庭のリビングを想定した体験ゾーンのなかで、次世代のテレビ鑑賞のモデルケースとして紹介されています。親子で見たいテレビ番組が異なる場合も、偏光メガネを通し一台のテレビで別々の番組を楽しめるため、家族が自室に籠ることなく、リビングでくつろぎの時間を共有できる家族団らんのシーンをイメージしています。

映像多重化

映像多重化

現在、TEPIA 先端技術館ではトークショーや体験教室などの様々な夏休みイベントが開催されており、「ExPixel」による次世代のテレビ鑑賞モデルケースも体験いただくことができます。
当社と白井研究室は「ExPixel」について、2015年11月に神戸で開催されるアジアにおけるコンピュータグラフィックスとインタラクティブ技術に関するカンファレンスと展示会「SIGGRAPH Asia 2015」に共同出展し、今後も各種イベントを通して実証実験を重ね、品質向上と実用化を目指してまいります。

【 「ExPixel」について 】

一般的な3D テレビでは、右目用のチャンネルと左目用のチャンネルで異なる映像を映すことにより、立体表示を実現しています。これを裸眼で見ると、2つのチャンネルの映像が混ざり、二重像に見えてしまいます。「ExPixel」では、不可視映像技術により、裸眼で見ている時は、もう一方の映像が見えないように不可視化しています。この不可視化しているもう一方の映像は、偏光メガネをかけることで、見ることができます。

【 TEPIA 先端技術館 】  URL: http://www.tepia.jp/exhibition/

所在地 〒107-0061 東京都港区北青山2-8-44
開館時間 10時~18時(土・日・祝日は10時~17時)
休館日 月曜日(祝日・振替休日の場合は開館して翌平日休館)
入場料 無料
交 通 東京メトロ銀座線外苑前駅3 番出口から徒歩4 分

【 関連情報 】

新たなエクスペリエンスを提供する新商品の創出を目的としてエンターテインメントシステムのエヴァンジェリスト白井暁彦准教授と産学共同研究を開始 (2014年7月31日 プレスリリース)
http://www.ssl.fujitsu.com/release/2014/07/31.html

【 注釈 】

(注1)エンターテインメントシステム
通常のコンピュータシステムと異なり、人々の喜び・楽しみのために設計されたコンピュータシステム。例として、近年の携帯電話は通信端末としての位置づけからエンターテインメントシステム端末として変革している。

【 TEPIA について 】 URL: https://www.tepia.jp/

TEPIA(一般財団法人高度技術社会推進協会、Association for Technological Excellence Promoting Innovative Advances)は、機械、情報、新素材、バイオ、エネルギー等の先端的技術動向を調査し、地球環境問題やイノベーションによる新規産業創出などの未来社会の発展のための重要課題の解決に役立つ最新の先端技術を、分かり易く体験的な手法で情報発信することなどを目的に事業活動を実施しており、その一つとしてTEPIA 先端技術館の運営を行っています。

【 白井暁彦准教授について 】 URL: http://www.kait.jp/ug_gr/undergrad/info_science/info_media/academic/shirai.html
2010年より神奈川工科大学情報学部情報メディア学科において、ゲームクリエイターやメディアアーティスト育成のための教育研究に従事。工学的なものづくりや展示物、作品プロデュースだけでなく、エンターテインメントとその技術が将来にわたって意味のある存在であるためには何が重要か、という原理的な整理や歴史、哲学、理論化などの研究も行っています。著書に「WiiRemote プログラミング」、「白井博士の未来のゲームデザイン ―エンターテインメントシステムの科学―」などがあります。

株式会社富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ URL: http://www.ssl.fujitsu.com

当社は富士通グループの一員として、ソフトウェア開発/システム構築を中心に事業を展開してきました。現在、それらの実績と最先端のICTをもとにした自社ソリューション群『PoweredSolution(パワード・ソリューション)』により、セキュリティ対策やWebサイト、CRM(Customer Relationship Management)、ワークフロー、GIS(地理情報システム)、情報統合、情報利活用、開発・運用基盤、OSSの9つのカテゴリによる、あらゆる業種に適用できる幅広いソリューションを、様々なお客様に提供しています。
当社は1990年にシステムインテグレーター認定、1996年にはISO9001の認証を取得しました。セキュリティ関連では、2003年にセキュリティ監視サービスでBS7799 およびISMS認証基準の認証を取得し、2006年には全社レベルでISO27001の認証も取得、2008年にプライバシーマーク付与の認定を受け、さらに2009年には世界で初めて情報セキュリティ格付を取得しました。また、当社のRuby技術者育成への取り組みやRubyに関する高い技術力が認められ、2011年にRubyアソシエーション認定システムインテグレータGoldも取得しています。
商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

報道関係お問い合わせ先: 株式会社富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ 広報室

電話:044-739-1520(直通) / E-mail: ssl-pro [a] cs.jp.fujitsu.com

プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。