就活で悩んでいた12月,3月,6月,8月のぼくへ

しゅうかつ【就活】

「就職活動」の略。大学生などが就職のために資料を集めたり試験を受けたりする活動をいう。

 

先日,就活終了宣言しました.
予定よりだいぶ長引いた就活となり,たくさんの方に支えられながら
自分の進路を決定することが出来ました.

振り返ってみると,洗練されたというか,大きくなったというか
子供だった自分は大人になれたと思います.
我ながらレアケースな就活になったと思い,この体験をただの思い出にするのではなく,
自分と同じ境遇の方へ,参考になればと思い,記事にまとめようと思います.

お前の半生なんかどうでもええねん!はよやり方教えろや!という方はこちら
そうでない方は下からどうぞ.

背景:情報系の大学4年生の私は多くの作品を開発してきたことを誇りに思っていました.
ただがむしゃらに技術を求め,プロジェクトやハッカソンなど数多く参加していました.
3年の夏休みには,有名なITベンチャー企業でインターンシップを体験し,
他の学生とは違う学生を目指して勉学に励んでいました.
目立ちたがりで,SNSやブログなど,発信することが好きな意識の高い大学生でした.

12月

16卒だった私は,採用時期変更の初年度就活生でした.
当時の印象としては,「なんか遅くなるんかあ」程度の考え.
それもそのはず,当時は夏にインターンに行っていたITベンチャー企業への就職を考えていたため
自分は説明会も出ず,就職サイトにも登録しないものだと思っていました.
インターンでは2週間,新規プロダクトでの開発に携わりました.
有名企業でインターンしていたこと,インターンの選考に一発で合格したこと,
それらの要因が私の鼻を伸ばしていました.(今思うととても恥ずかしい)

3月

就活サイトがオープンしました.
インターン先に,採用試験を受けたい旨を伝えたところ,「就活サイトからエントリーしてください」とのお達しが.
ここで疑問に思いました.私はインターン参加組なので,そのまま選考に進むのではないか?なぜ就活サイトからやる必要があるのか?
ひとまず言われたとおりに就活サイトからプレエントリーをして,一次選考のESフォームを提出したところ,なんと結果は不合格.目の前が真っ白になったのを覚えています.
今思えばインターンシップ時に,働き方だとか,態度だとか,そういう部分で悪い部分が目立ったのかと思います.ですが新しい技術をどんどん積み上げていきパワーアップしている自分に酔っていた私はどんどん天狗になっていました.そのことに気づかず,当時は落ちた理由を考えることをやめました.

そんな時,大学主催の第一回企業説明会が開催されました.インターン先に落ちてエンジンが切れかかっていたのを取り戻すため,とりあえず参加し,なんとなーく面白そうなことをやっている企業のブースへ行きました.
その中に気になった企業が有りました.50名程度の小さなSIerでしたが,仕事内容が面白そうだったこと,業務内容が多岐にわたること,人事の方との簡単な質疑応答で人事の方が私に興味を持ってくれたことから,私自身その企業に興味を持ちました.
トントン拍子で話は進み,2回の面接の後,その企業から内定をいただきました.(今思えばこれも私の鼻を長くする一つの要因)
初内定でとても嬉しかったのですが,周りの大人からの意見や,当時の会社選びの軸から答えを決めあぐねていました.

私の当時の会社選びの軸は単純に「会社の知名度」でした.
目立ちたがりな性格で,入社前から入社後の名刺がどうなるのか妄想していた私は
「◯◯株式会社 津田良太郎」になることを考え,知名度の低い会社には就職したくないという
単純な思考回路で就活をしていました.

そんな時に,学内の掲示に逆求人イベントのチラシを発見しました.
大手企業や優良ベンチャー企業が数多く揃う就活イベントで,
1)学生が企業に自分自身を売り込む
2)場合によっては選考をスキップしてくれることもある
という理由から,こんなに合理的なイベントはないと思い参加を決意しました.

参加にあたってオーディションが有りましたが,無事合格しました.
事前にエントリーシートにスキルや経験,資格などを書き込み,企業側がその中から欲しい学生にアタックしていくという方式でした.

当然参加者のスキルによってどれだけの数の企業からオファーが来るかは変わってしまいます.
当時の私はエントリーシートに今までの経験をすべて書き込み,自分をアピールしました.
すると,私に対して話を聞きたいと言ってくださった企業はMaxの7社もあり,私は1日中自分自身をアピールし続ける事になりました.
当時の私は,必要とされている,自分のことがほしいと思っている企業はたくさんあると
天狗の境地に達していたと思います.また実際に.選考を受けてくれ,あなたのための道を用意すると言ってくださった企業も多々有り,とてもよい気分になっていました.

私は内定を頂いている1社をキープしながら,イベントで出会った他の企業を受け続ける日々を送り始めました.どんな就活だったか,まとめます.

  1. つくったもの選考
    イベントで,「君は面白いものをたくさん作っているから,つくったもの選考で応募して!」と言われ,このブログそのものを私の作品として応募しました.
    言われたとおり,課題審査は通り,面接へ.面接はプレゼン形式で行われました.自分の作ったゲームを売り出すならどう売る?という問いに詰まったのを覚えています.1次でお祈り.
  2. ライブコーディング
    イベントで,軽いノリで「オフィス見学においでよ!」と誘われました.面白いオフィスだったので興味もあり,快諾.日程調整の後企業へ足を運ぶと,イベントの時から担当してくださった人事の方が「本日は面接とテストを行います」とのこと.
    会社見学はしないままそのまま面接へ,終わりの方で,テストがありました.
    ペーパーかな?と思ったら,まさかのライブコーディング.結果はズタボロに終わりました.
    念のため今後の選考フローを聴いたところ
    1次(今回)→2次→3次→インターン2週間→最終→内定 とのこと.
    モー娘。か!! 1次でお祈り.そもそもオフィス見学だったはずじゃ…
  3. お食事会
    選考かと思ったらお食事に誘われました.
    行ってみたら本当にお食事会のみで,ご飯おごってもらいました.
    簡単な説明とランチ.人事の方が終始言っていたことは「ウチはフランクだから」「ウチの面接は面接っぽくないところに定評がある」
    確かにフランク…と言うより適当でした. 一番交通費を支払った企業です.
    終わりの見えない選考フロー.明言しない人事.何故か連絡手段はFacebook.面接中スマホゲームをしている技術系社員.
    面接の前に「会ってもらいたい人がいる」と会社に呼び出され,会話をすることが毎回有りました.
    選考だったのか,そうではなかったのか,わかりませんが,1度の面接のたびに2回行くのは経済的にも,精神的にもしんどかったです.
    最終的に,社長面接まで行きました.人事とは連絡を密にとっており,私のキャリアプランを説明したうえで,選考を進んでいました.
    しかし最終で,社長から,「おもっていた人物と違う,私一人で判断できない」と言われ,最終的に不合格でした.明らかに人事→社長間の連絡が滞っていたのだと思います.
    連絡はパッタリと途絶え,今までFacebookで行っていたやり取りも,定型文のお祈りメールで幕を閉じました.

逆求人イベントで出会った企業は全てお祈りという結果に終わりました.
この頃,「この人達は私のことを技術としてしか見ていない」と思い,嫌気が差してきていました.

私は,変なものをたくさん作ってきてはいましたが,飛び抜けた技術があるわけでもないため,当然高度な技術試験は落ちました.また,当時は自分の経験に過信していたため「自信過剰すぎる」と思われることが多々有りました.しかし直し方が分からず,自信があることは良いことだと思っていたため,私の実力を認めてくれる企業を探そうという方向で就活を続けていました.今思うとその思考が一番の自信過剰ですが.

6月

この頃私は,私の「技術」ではなく「人」をしっかり見てくれる企業を受けようと考え,
当時大学に推薦が来ていた超大手企業を受けることを決めました.
大学の教授からもあなたに合っているとお墨付きをもらい,ちゃんと人を見てくれる
この会社に入りたいと強く思っていました.

業務内容も自分のやってきた経験と同じで,未来も明るく,自分のなりたい職業がそこにありました.
受けるにあたって,手描きのエントリーシートを書く必要がありました.
学校推薦だったため,エントリーシートはレビューに回され,内容や字の雑さを何度も指摘されました.
ひたすら練習し,何度も書いては赤を入れられ,小学生ぶりにタコができるまで文字を書きまくりました.
また,学校推薦は企業と学校との信頼で成り立っている為,もし内定をもらった場合断れないという事実を知りました.第一志望である必要があり,新規にエントリーを増やす事は難しく,推薦企業に本腰を入れる必要がありました.
私はそこが第一志望だったので,新規に増やす気もなく,一本で頑張ると決めていました.

無事書類審査が通り,テストセンターを受験しました.推薦がどこまで有力なのか,明確になっていなかったため,すこしビビっていましたが,比較的トントン拍子で選考は進みました.
6月末にGD(グループディスカッション)に呼ばれました.経団連加盟企業だったため,選考は8/1以降しか出来ず,このGDは“選考に関係のない”GDとのことでした.

今思えば大嘘です.選考に関係のないことなんて企業がするはずありません.
内容は研究内容についてでした.学生4人で自分の研究を紹介し合うというもの.ゴールが決められているGDとは違ったため,みんなで紹介し合い,へーそーなんだー的な感じのやつでした.
私は一番手に自分の研究を紹介しましたが,当時まだ研究が始まったばかりで,うまく紹介すること出来ずに持ち時間を使いきってしまいました.なので殆どの時間を周りの人の研究に対して質問をしていきこうしたいいねああしたらいいねと言ってる感じで終わりました.
アピールが出来ずやっちまったと思いましたが,結果は1次面接免除,次回最終面接にお越しくださいとの事でした.(本来はGD→1次→最終だが,高く評価された場合1次免除と事前に説明)

思えばこの頃が一番舞い上がっていました.
評価された,超大手企業の面接が免除された.
自分は求められている人財なんだ,と.

この報告は大学のキャリア課にも行ったようで(学校推薦なので企業と大学がやり取りしている)
私は乗りに乗っていました.

経団連加盟企業のため,最終面接は8月の上旬に設定されました.
まるまる1ヶ月以上時間が空く事になりました.

7月中旬に,会社見学会が実施され,企業に足を運びました.
30名程度の学生がおりましたが,質問内容や,周囲の会話から
周りの学生に比べ,技術力が高い(と思い込んでいる)自分に誇りを持っていました.
同時に周りの学生の技術力や会話内容に辟易していました.
また,自分は最終面接のチケットを持っているという事実から
ふんぞり返っていたとおもいます.

今思えば,これが私の一番いけないところでした

8月

待ちに待った最終面接が来ました.
GDでアピールできなかった部分をアピールしようと考えました.
前日にはプレゼン検定の本を読み,自分の志望動機をちゃんと言えるように
研究室の先生と面接対策を密にしました.

当日,早く着いた私は近くのカフェで最終確認.
10年後,このカフェで練習したなあとそんな思い出になるのかな…と悠長なことを考えながらちゃんと自分の言葉を言えるように練習しなおしました.
最終面接は30分,短いと感じました.短い時間で自分をはっきり伝えられるように,言葉を選びました.

部屋に案内されるまえに,人事の方にこう言われました.
「リラックスしてください.聞かれたことに答えるだけで結構です」
当時の私は喋る内容を練るのに必死でした.

面接が始まり,志望動機ではなくいきなり研究について聞かれました.
志望動機を話そうと思っていた自分は,少パニック.伝えようと思っていた志望動機を織り交ぜつつ
研究についてしゃべりました.

御社に入りたい,こんなことがしたい,御社のこんなところが素敵
私はこんだけやってきた,技術力もこれだけある,とオーバーにならないように事実だけを伝えました.

喋っていると面接官の顔が曇っていきました.私は内容がつまらないのかと思い,ボディランゲージを混ぜながら話し続けました.

30分はすぐでした.最後に面接官から言われた一言は今でも覚えています.
「津田さんって,相手の話聞かないで自分ばかり喋っちゃうタイプ?」
青ざめました.やっちまったーーーと.

面接は終わり,帰路につきました.
帰宅中は後悔の念でいっぱいでした.必死にしゃべっていたため,内容などあまり覚えていませんでした.
しかし,学校推薦であること,大企業のため募集人数が多いこと,1次は免除されていたことから,今回のミスがあっても受かるかも知れないと,そう考えていました.胃が痛かったです.

次の日,予定があった僕は小田急線本厚木駅のホームにいました.
すると電話がなりました.知らない電話番号でした.
落ちた時はメールで来るはずだから,企業からの合格電話に違いない!
通話ボタンを押すと,大学のキャリア課の方でした.

「昨日の選考について,連絡があるから大学に来てください」とのこと
結果のことだと思い,私は聞きました.教えてくれませんでした.
何度もお願いしました.すると「残念ですが,不合格です」とのこと.
時間が止まりました.詳細は大学で直接言うので来てくださいと言われました.

1ヶ月選考を待たされ,大学推薦のため他の企業を受けることが出来ず,
そこに入ると決めていた企業に落ちました.
時期は8月上旬.経団連が選考は8月からと言っていましたが
エントリーはもう締め切っているところだらけなのは知っていました.
大手を警戒して,中小は門戸を閉めている企業ばかりなのも知っていました.
瞬時に,お先真っ暗だと感じました.

丁度電車がやってきました.
就活が原因で飛び込む人の気持ちが少しだけ分かりました.

 

後日,キャリア課にて落ちた理由を聞きました.

  • 自信過剰,自信家,自信がありすぎる
  • コミュニケーション能力の欠如

との事でした.
キャリア課の方いわく,大きな会社は,そういった尖った人財を欲しがらない,みんなよーいどんで始めたい,出る杭はいらない.とのことでした.
目の前が真っ白になるってこういうことを言うんですね.頭を思い切り殴られた感覚がしました.

前から自信過剰と言われることは良く有りました.課題だと感じていましたが,そこを思いっきり指摘されました.
緊張による“しゃべりすぎ”は自分でもわかっていました.そこでコミュニケーション能力欠如と言われてしまったことは大いに分かりますし,反省すべき点だと思いました.
しかし自信過剰と言われた点について,私はやってきたことをやってきたとおりに話しただけなのに,なぜ自信過剰と言われてしまうのかが理解できませんでした.

キャリア課の方に相談したところ,面接という短い時間ではやってきたことの凄さやレベルよりも,しゃべり方や態度などから与えられる印象のほうが選考結果を左右するということを聞きました.
いくらすごいことを達成しても,そのしゃべり方が自信過剰だと取られてしまうと,よりスケールは小さくても,印象が良いほうが採用したいと思うということです.

納得がいきませんでした.会社見学会にいた学生たちの訓練された印象操作の方が,私の経験値より優っていると言われたようで,日本の就活に対して,ものすごく嫌な気持ちがしました.

キャリア課の方に,その通り打ち明けたところ,大企業はあなたみたいな人はいらないの
問題児になる可能性が高いと判断された瞬間から,もうダメなのよと優しく諭されました.
ものすごく凹みました,他の学生と違う学生になりたい!という自分の信念を
行きたかった企業から否定されたような気がして,立ち直れないと思いました.

このことが,自分の態度や性格について大きく考えなおすきっかけになりました.

それから

キャリア課の方に「残念な結果だったけど,あなたの頑張り次第では,内定式に間に合う」と言われましたが,理解できませんでした.今まで第一志望しか考えていなかった志望動機,急に変えられるわけがないし,そもそも求人ってまだあるのか? 自分は納得できるのか?
不安はつきませんでした.

指導してくださっている先生には「職安にいけ」と言われてしまいました.
今思うと大変ありがたいアドバイスだったと思いますが,当時は私のプライドは砕け散り,見放されたと思いました.

私は就活を1ヶ月まるまるやっていない形で,より厳しくなった就活戦線に丸腰で戻ってきてしまいました.

ここから私の逆転劇が始まります.ここからは私が実践したことをまとめます.同じような境遇で悩んでいる方の励みになってくれるととっても嬉しいです.

結果から言うと,2ヶ月後の9/30,世間一般の内定式の1日前に第一志望の企業から内定をいただくことが出来ました.入りたい,そこで頑張りたいと思えた企業に内定をいただくことができ,大変よい形で就職活動を終えることが出来ました.

8月から丸腰で戦うぼくへ

  • 転んでもいいから,前に転べ

    キャリア課の方に言われた一言です.とりあえず悔しくても悲しくても足を前へだせ.転んでもいいから,前に転べ.足を止めるな,歩け,歩け.
    正直,8月になって[2016年度 採用終了]の文字を見ながら就活サイトをクリックし続けるのはとてつもなくしんどい作業です.活発だった3月に比べ,門は閉じまくっています.その文字がなくても,企業説明会未定とか実質終了している企業ばかりです.
    なんで自分はこの時期にこんな事しているんだろう,とエントリーボタンがとっても重くなります.夏休み遊んでいる内定組を横目に,落ちた企業のみんしゅうとか見てると内定者が戯れていて涙が止まらなくなります.それくらい悔しいです.
    ですが,やっている企業は必ずあります.まずは,興味がなくても足を運んでみましょう.スカウトメールとかチェックしていないはずです.そういった企業は必ず説明会を開いてくれています.
    私は,今からどういった現実があるのか知るためにも,とりあえず興味が無い企業の説明会に参加しました.半年前の私なら行く気がないから受けないと一蹴していたと思います.
    参加してみると,この時期は個別説明会になることがしょっちゅう有ります.大々的に説明会を開催しても,学生が来ない,もしくはドタキャンなど,そういった現実が見えます.
    その時は人事の方とマンツーマンになり,独占することが出来ます.そこがチャンスです.自分の経験と今までのことを赤裸々に私はしゃべりました.時間をめいいっぱい使って相談に乗ってくれる大変親切な方で,話していると思わず涙が出てきました.最終的にご縁はありませんでしたが,とても感謝しています.足を動かしていると小さなことでもいいことが必ず有ります.

  • 恥を忍べ

    これは私のような,プライドの高いタイプの方に有用です.私は先生に職安にいけと言われ,最初はなんで俺が,馬鹿にしてるのかと躍起になりましたが,とりあえず信じてみようと思い,市の職安に向かいました.
    駅から離れて,わかりづらい位置に古臭い建物の職安が有りました.中に入ると,明らかな浮浪者,パート探しのおばちゃん,再就職を考えているお母さん,若者,たくさんいました.
    施設の方に事情を報告したらびっくりされました.新卒の人はなかなか来ないよーとのこと.あまり知られていませんが,新卒用の窓口が職安に用意されており,現役の大学生も利用することが出来ます.
    窓口での説明の後,求人検索機についての説明を受けました.これはすごいです.就活サイトよりも使いやすいです.条件を決めていくと,明確に何件求人がありますと出力されます.大卒と高卒で数を比較したりすると現実が見えるのでおすすめです.
    いろいろ調べていると,結構大きな企業も職安に求人を出していたりします.超大手企業は障害者採用などを職安でやっている場合がほとんどですが,普通に新卒向けの求人票を入手することが出来ます.フローは職安の職員の方にお願いする場合と,就活サイトに飛ばされる場合と様々です.一度に10枚まで求人票を印刷することが出来ます.最後はコピー用紙の包み紙をリサイクルした封筒に求人票を入れて持って帰って吟味することが出来ます.
    実は,内定を頂いた企業は職安で出会った企業でした.昔から知っている企業だったので,最初は「えっ!?ここも職安に求人出してるの!?」という感じでした.大学にない求人が職安にあるなんてこともしょっちゅう有ります.
    新卒で職安に行くことは恥ずかしいことじゃありません.職員の方は親切で,就活の第一歩にピッタリの施設だと私は思います.

  • まわりの大人を頼れ

    昨今は就活エージェントなど,就活の手助けをしてくれるサービスが多く有ります.私は3方向から就活の手助けをしていただきました.

1.大学のキャリア課
8月に落ちてから,通い続けました.簡単な相談から,紹介まで多くしてくれました.仲良くなると人事の方の名刺を頂いたり,企業に直接個別説明会の調整とかしてくれたりします.
面白いことが有りました.職安で出会った内定を頂いた企業の選考に進んでいる際に,津田くんにオススメの企業があるからぜひ紹介したいと電話が来ました.行くと,なんと私が志望しているその企業でした.実際に選考に進んでいることを伝えると,やっぱり合っていると思ったと言っていただき,ご縁を感じました.

2.就活エージェント
会社説明会の帰り道,突然電話がかかってきました.就活エージェントサービスですが,就活どうですか?と.普段なら余計なお世話だよと断るところですが,説明だけでもと聴くことにしました.
就活エージェントとは企業と学生の間に立ち,学生に企業を紹介したり,面接の日程予約を手軽にしてくれたり,学生が直接言いづらいことを言ってくれたりするサービスです.
完全無料,学生の内定が決まった際に企業からエージェントに報酬が支払われる仕組みだそうで,3者がwin-win-winになれる素晴らしいビジネスモデルだなと感心していました.
このサービス,担当のエージェントに大きく左右されるそうですが,私の担当をしてくださった方は大変良い方で,就活関係のことは何でも相談できるとても心強い味方でした.
最初に面談の時間を大きく設けていただき,今まであったことこれからやりたいことなどを相談しました.TOEICはこんな点数しか取ってないんだけどこれは書くべき?とかそんな質問にも真面目に返答してくれます.あとは求人票が送られてくるだけ,受けるか受けないかは自分の手で選びます.紹介された求人の中に,インターン先の企業が混ざっていたり自分の特性をちゃんと見てくれていたんだなあと思えました.
内定を頂いた企業の一つはこちらの紹介から出会いました.面接前には面接対策用の電話をくれたりします.もし言いたいことがあったのに言えなかったとかだったら,連絡してね!とそんな反則技ができるのも既行と繋がっている就活エージェントだからだと思います.

3.職安
1度だけでしたが利用しました.行ってみると,案外大人は厳しいだけじゃないんだなという気持ちになります.ここは助けてくれる大人しかいません.大学生新卒用窓口も設置されています.実際に内定に至った企業ともここで出会いましたし,とてもためになる場所です.悩んでいるなら職安に行くことをおすすめします.

  • 自分のウィークポイントは言ってしまえ

    マインド編です.私は自信過剰と思われてしまう点がウィークポイントでした.面接では,隠すのではなく,抑えるのではなく,自分から言うことにしていました.
    私はこういった思考とこういったしゃべり方から,度々自意識過剰と思われてしまう点が有りました.そのことについては言われるたびに反省し,改善できるように務めていますと自分の口で言うことで次第に自意識過剰と思われることは少なくなり,むしろ真面目で,謙虚と思われることが多くなりました.
    実際には両方共もちあわせており,自分自身に自信を持っている部分と,まだまだ自分は甘く勉強不足で,これからも直向に頑張っていかなくてはならないという謙虚な部分が共存している状態だと思います.決して自分の現状にあぐらをかくようなことはせず,堅実に堅実に頑張っていこうという気持ちです.

  • 2段飛び,3段飛びをしようとするな

    昨今の就活では,短期選考や,一部選考免除など,短い期間での選考が目立つようになってきました.しかし新卒のファーストキャリアという大事なことを決めるのに時間をかけないことが果たして良いことでしょうか?私は違うと思います.
    私は,一部免除になったり,特別枠を用意してくださったりされることが快感でした.ですがそれは間違っていました.選考の機会が減るということは相互理解の場が減るということ.面接は会話です.減らしても良いことはありません.
    私が最終的に内定を頂いた2社から1社を決めた理由の1つに,“どれだけ時間をかけて自分のことを理解しようとしてくれたか”がありました.実際に1ヶ月半という長い期間を設けてくださり,面接は相互理解の場として,自分のこと,企業のこと,曇っている部分をどんどん解決していく場でした.
    今までのような,過去に作ったものに対して根掘り葉掘り聞かれたり,その場でライブコーディングさせられたり,ただダベって“フランク”だからと意味不明な1時間を過ごすような面接や,やたら選考を短縮したがるようなものではなく,お互いにとって有益な面接の場を意識することが出来ました.
    この時期の就活は,当然焦ることもあると思います.1ヶ月半もかけらんねーよ,と思うかもしれません.しかし,半月で終わるような選考をする企業が自分のことを理解しようとせず,受け続けたとして3社祈られたら同じだけの期間がかかって得られるものは0です.
    それだけ,自分のことを見てくれているかは重要です.

  • 就活は1日に3社入れろ

    私の大学は神奈川県の厚木市に有り,都心に出るまでに少なくとも1時間半かかるような悪い立地にあります.
    1時間の面接をするために都心に出ると1.5*2+1で4時間かかってしまいます.また帰ってきても疲れ果てて他のことをしたくないという状態になってしまうことが有ります.それではもったいないです.
    そこで私は毎週月火曜日を就活に当てると設定し,なるべく一日に複数の企業を受けに行くようにしていました.企業同士は都心で移動はすぐなので,1日3社くらい平気で回れます.3日連続1社ずつ行くよりもずっと合理的です.
    本命企業を1日の後の方に持っていくと集中力が上がっていいです.

  • 就活以外の楽しみを見つけろ

    就活だけしてると,当然飽きます.ノイローゼになります.これいつ終わるんだと鬱になります.辛いです.
    なので就活でスーツを着て都心へ出向く際は他の楽しみを見つけることをおすすめします.
    私の場合はラーメンでした.付近のラーメン屋さんを探し,空き時間に行っては食べてました.1人なので入りやすくおすすめです.
    別にこれが就活中の女子大生でもいいです.付近のJK探しでもいいです.なんでもいいです.
    そのうち時間をつぶすプロになります.そうして一日が綺麗に終わります.

  • 就活をメインタスクにするな

    私は情報系の大学の学部生ですので卒業研究が有ります.私はいくら就活がピンチでも研究の合間を縫って就活をしていました.実際に学会発表2件を抱えた状態で就活をしていました.
    正直とてもしんどかったです.就活決まってないのに学会発表とか…って思った時期もありました.でも周りの協力があれば頑張れます.終わったらやっててよかったと思えます.
    卒業研究がある場合,就活に本腰を入れて失敗した場合,研究をやっていないといざ就職が決まっても卒業することが出来ません.しかし就職が決まらないと卒業研究に本腰を入れられません.
    また,研究を進めないと履歴書の「卒業研究欄」が埋まらず,内定をもらえません.研究よりも就活だと思っている人は,大きな間違いです.研究室に行って研究しましょう.

  • 出来ない者同士でつるむな,内定者とつるめ

    私は経験者なので,気持ちがわかりますが,この時期内定が決まっていないと異常,おかしい,遅れている,というふうな固定観念を持ってしまうことが有ります.大体は被害妄想ですが,この思考は良くありません.
    大人たちのアドバイスや,内定した友達からの意見は“煽り”にしか聞こえなくなります.もう声は届きません.
    そんな時に,自分と同じか下の層の人達でつるみたくなるのが人間です.内定者は自然と声をかけづらくなっていき,まだ内定がない人たちだけで傷を舐め合うことしかできなくなります.
    友達同士で就活をすることが無意味なのは私が説明するまでもないので,私がやった方法を言います.ズバリ,内定者の友達と会話をすることです.
    近くに就活のプロがかならずいるはずです.3,4社と内定をもらっている人はかならず,自分なりの就活論を持っています.私はまず,これまでにあったことを包み隠さず話しました.するとその人なりの就活論を教えてくれます.人間,知らないことを継続的に知る努力をしないとどんどん人間力下がっていきます.そういう意味で自分にない力を持っている友達は大切です.

  • 感謝しよう

    落ちた企業に対して,感謝をする.
    気づかせてくれたということに対してありがとうと言う気持ちを持つことが大事だったりします.実際,私をこの会社に導いてくれたことに対しては全ての企業に対して感謝しています.
    内定を頂く前から,お世話になった人たちに対して,どう御礼を伝えようか考えることが私のモチベーションの一つでした.親にはどう報告しようか,キャリア課の方,エージェントの方,職安の職員さん,先生…みなさんへの感謝をどう伝えようか,考えていると自ずと一回一回の選考を大切にしないとなという気持ちが出てきます.

 

最後に一つ ・

情報を鵜呑みにするな

情報化社会でたくさんの情報があふれていますが,信用できるか出来ないかは,わかりません.私は自分の目で見てから決めようと考えていました.情報に惑わされて進路を変更するなどは愚の骨頂です.自分の目で考えて決めることが納得の行く就活の第一歩だと思います.

私のこのエントリーも含めて,鵜呑みにするのではなく,ご自分の頭で考えてみてください.

この記事は自分と同じ境遇の方へ,参考になればと思い纏めました.
こうすれば絶対受かる!など無責任なことは言えませんが,私自身,自分の弱点とこのように戦い,頑張ってきました.もし同じような境遇で悩んでいる方がいれば,少しでも,勇気づけられればこんなに嬉しいことはありません.

 

長くなりました.いるかわかりませんが,ここまで読んでくださった方,大変有難うございます.
皆様の就活が良き就活になることを

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