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HTC Viveコントローラーの分解!

2016年9月29日 (開発者日記)

ハード担当の我妻です。
今回は、HTC Viveのコントローラーのバイブレーションが思ったよりも小さな振動であったため、これを手持ちの振動子と交換できないかと試みました。

さらに、振動子を外部にも引っ張り出せないものかと思っています。
HTC Viveはかの有名なiFixitによって、使用されているICなどは既に公開されています。
さらにケーブルの位置もわかるため分解は非常にスムーズに行きます。

しかし、内蔵されている振動子がどこにあるのかは記載されていませんでした。

一応、XboxOneのコントローラーに似ているSteamコントローラーのタッチパネル部とViveのタッチパネル部はほぼ一緒な基板といわれており、Steamコントローラー側の振動子の位置は公開されています。

ということで分解してみます。

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(クリックで大きいサイズの画像が見れます)

まずは、裏面のねじを外します。
星形ネジのサイズは、T4サイズなので一致するドライバーを用意します。

 

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(クリックで大きいサイズの画像が見れます)

ここに一つ隠れているのでこのネジも外します。

 

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(クリックで大きいサイズの画像が見れます)

つぎに赤外線受光素子側のガワを剝いでいきます。

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(クリックで大きいサイズの画像が見れます)

赤外線受光素子側のガワは上下にセパレートする機構になっています。また、コントローラー裏側のガワはツメで固定されています。
これを丁寧にとるとネジが出てくるのでこのネジも外します。

以上でコントローラー上部の分解は終了です。

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(クリックで大きいサイズの画像が見れます)

次にコントローラー下部です。
天板と基板にかけて配線が出ているので気を付けないと切れてしまいます。

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(クリックで大きいサイズの画像が見れます)

これを外すとコントローラーの全容が把握できます。

ここで振動子を探す作業に入るのですが、実際にコントローラーを振動させてみたところ天板が振動していることが分かりました。

天板の各部品をチェックすると、やはりSteamコントローラーと同様にタッチパネル部の裏側に振動子がありました。

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(クリックで大きいサイズの画像が見れます)(iFixitのサイトから拝借)

画像右の基板上にある、鉄色の直方体が振動子で間違いなさそうです。

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(クリックで大きいサイズの画像が見れます)

 

さらに調べると赤い丸で囲ったこの半田が電源ラインのようです。
テスターで測ってみるとそのまま他の振動子をつけても動きそうですね。

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(クリックで大きいサイズの画像が見れます)

今回は振動子の交換が目的なのでここまでで分解を一時ストップします。
まだまだViveのコントローラーは分解のしがいがありそうな予感がします。

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